今日は体力と天気の条件がやっと揃ってくれたので、念願の場所をハイキング。土湯温泉から女沼、仁田沼、男沼をめぐる。
7:45 ローソン福島土湯温泉町を出発。産ヶ沢橋を渡り、土湯温泉街を目指す。木々の緑は、眼前にそびえる山(箕輪山か)の6合目辺りにまで及んでいる。6合目付近の緑は、ひときわ若々しく輝いているように見える。
土湯温泉街北部の向瀧旅館のわき道を北進して、女沼を目指す。向瀧温泉の外壁は一部がブルーシートに覆われていて、隙間から外壁の損傷が垣間見える。当面の間休業するとの張り紙あり。
日向集落に入ると、数件の民家とともに菜の花畑などが目に入る。道路わきに針葉樹の並木。若葉が幹の表面から直接、芽を出している。そんなところからも芽吹くのかという驚きとともに、「隙あらば生きてやろう」という生命の逞しさのようなものを感じる。
8:57 女沼手前のつつじ山公園に立ち寄る。小高い丘となっている公園は、満開のつつじで埋め尽くされている。頂上から眼下に、女沼のほぼ全体を見渡すことができた。
9:10 女沼東端。「セラピーマップ」なる案内図に、マイナスイオン値なる数値が記載されている。単位は「個/cc」。
9:18 女沼ほとりのベンチにて小休止。西南西の方角に残雪の山肌。ベンチ脇には焚き火のあと。
9:36 二等三角点から「思いの滝」を見下ろす。沢からの風が冷たく心地よい。この滝にまつわる昔話とともに作者不明の和歌が案内板に記されていた。
行きて見ば 後も思いの瀧つなみ かかるながめを 余所にすな人滝つぼ近くまで降りる。滝は二段構えで、上段と下段の滝が絶妙のアングルで折り重なって見える。切り立った岩壁の合間から落ちる豊富な水量を、深々とした滝つぼが泰然と受け止めている。
10:08 仁田沼。女沼の西端から仁田沼に向かう途中、方向感覚を失う。地図上で自分の位置をつかめないまま、現地の案内板に従ってなんとか到着。仁田沼に群生するミズバショウはすでに花弁を落とし、見ごろを終えていた。葉の背丈はヒザ~腿までもある。ミズバショウやほかの植物によって沼のほとんどが埋め尽くされていて水面は、ほとんど見えない。沼というよりは湿地。中ほどに白樺の木立。
10:24 仁田沼を周回したあと、脇のベンチで小休止。その後、男沼を目指して出発。
10:56 男沼北東端。案内板に紹介されていたアケボノ湿原に向かう。モリアオガエルの生息地。
11:06 アケボノ湿原。ミズバショウが群生するあたりからカエルの鳴声。切れの良い「コケケケッ」という鳴声が心地よい。
男沼の畔、西半分をまわって車道に抜けるルートを取る。林道から砂利道に出たところで、現在地がわからなくなる。地図上で確認する道路の形状と、実際の形状が異なって見える。「不動湯温泉」という建て看板を頼りに、ひとまず人のいそうな場所を目指す。視界が開けた場所で現在地を確認。どうやら目的のルート上にいるようだ。
12:47 右手に深い沢を見るようになったあたりで、不動湯温泉にたどり着く。温泉好きのK先生お気に入りの秘湯らしく、一軒の温泉旅館以外はひとつの民家さえもない。せっかくなのでもらい湯をする。沢底に向かう長く細い階段に沿って3つの湯がある。一番下の湯は沢を流れる川べりにある。大人3人が入るのがやっとなくらいの湯船。
不動湯温泉から土湯温泉街までは20分もかからずに到着。車に向かう途中、観山荘に立ち寄る。この温泉旅館は国道115号に面しており、土湯温泉の玄関口といった立地である。スキー場からの帰りには、別館の樹泉をよく利用していた。建物が震災で大きな被害を受けたあと、一度は再開に向けて動き出したものの結局は破産してしまった。外壁が崩れ、館内が露出しているところが数箇所目に入る。ゴミ捨て場には、割れたガラスや壁の一部などがまとめて捨てられている。従業員が再開に向けて働いていた形跡だろうか。もっとも目を引くのは屋上の建造物で、旅館名が書かれた壁の一面がすべてはがれてしまっている。壁がなくなってしまったところからは、貯水タンクらしきものが露出している。タンクは横に傾いて残った壁に寄りかかっている。旅館の入り口には、破産管財人となった弁護士の名で張り紙がしてある。
今日の飲みもの:
ミネラルウォーター、吾妻山腹
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